2017年6月17日土曜日

パタゴニアスピーカーシリーズ「砂浜はいのちのゆりかご〜砂漠とは違う砂浜という自然環境〜」に参加して

こんばんは。
最近は本当に空梅雨で、毎日とってもからっとした良いお天気が続いていますね。

さて先週末、パタゴニア サーフ大阪で催された【パタゴニア スピーカーシリーズ】に参加してきました。
今回はNPO法人表浜ネットワーク 代表理事 田中雄二さんによる「砂浜はいのちのゆりかご〜砂漠とは違う砂浜という自然環境〜」と題されたスピーカーシリーズでした。


以前から自らの出身地である徳島県阿南市のウミガメの産卵数が減少していることやテトラポットが与える影響に関して関心があり、
パタゴニアを通じてご紹介いただいた有識者のおひとりが、今回お話をしてくださった田中さんでした。
普段は愛知で活動される田中さんが大阪に来られるということで、貴重な機会だと思い、今回参加させていただきました。

田中さんは愛知県の渥美半島をフィールドとして、砂浜環境や海岸生物の保護に尽力されており、
この日は砂浜の役割、日本の海岸の現状、人工物が海浜に入ることの悪影響、
そしてウミガメをはじめとする野生動物との共生の在り方など、本当に多くの情報を得、そして学ぶ事ができました。

やはり海浜に人工物が入るということは、メリットもある反面、砂浜の浸食などの深刻化にも繋がり、
そこに戻るウミガメなど野生動物に対する思いやりに欠ける浜が存在するということも、
看過できない現実としてあるということを知りました。

平成10年の時点で人間の手が入っていない日本の自然海岸は全体の53%でしたが、災害対策として人工物設置は増え続け、自然海岸の割合は年々減ってきているようです。

勿論何事にもバランスが大事で、災害対策も必ず必要なことであると同時に今まであった環境を健全に保つことも決して無視できない事項であると私は思います。
そのバランスが難しい。

流れた砂も、汚染された土壌も、ウミガメが帰れない浜も、健全だった頃に戻すことは時間、費用、労力全てにおいて決して容易なことではないことを知りました。

できることは小さくて、でも知ることから始まるのだと、田中さんはお話のはじめと終わりにそう強くおっしゃっていました。

少なくとも私は今回のお話を聞いて、常に新しい情報を知り、考え、話し合うことが大切で、
それと同時に小さくても良いからアウトプットすることが大切なのではないかと考えました。
今はこの膨大な知識を噛んで噛んで自分の知識にしている段階ですが、これから自分にもできるフィールドの守り方を考えていければいいなと思います。

本当に貴重で、いちサーファーとして改めて自然に対する自分の立ち位置を考えさせられる機会になりました。
また田中さんの見やすいプレゼンテーションも非常に勉強になりました。
アウトプットの第一段階としてプレゼン能力の向上も頑張ろう・・・笑


実は根っからのサーファーでもある田中さんは、熱意ある素敵なお方でした。
本当に素晴らしいご講義をありがとうございました。


minami.



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