2018年6月2日土曜日

Vanuatu滞在記 その三 タンナ島火山編

大分久しぶりの投稿になってしまいましたが皆様いかがお過ごしでしょうか。
四国は例年より大分早めの梅雨入りで、海水温の上昇も例年より速度が遅く、その乱れには少し心配してしまいます。
今年は台風も多い予報で良いスウェルには期待できそうですが、これ以上異常気象は増えて欲しくないですね。

さて先日のバヌアツ・エファテ島編では素晴らしいポイントでの大会を終え、
無事にバヌアツの皆さんへのボード贈呈も終えました。
そして今後ボード贈呈プロジェクトの対象地であるタンナ島へ、大会終了後に訪れてきました。
そこであった色々なことを、ここではタンナ島編として記事とします。

エファテ島から飛行機で1時間弱。
飛行機に乗り込む人々は皆、両手に大荷物を抱えて自分たちの島へ帰るようでした。
日用品を沢山持ち込む様子を見て、ものに溢れた日本で住む感覚故か、少し不安になってしまいましたが、
実際タンナ島は、素晴らしい「もの」に溢れた豊かな島でした。

到着した空港は道の駅ぐらいのミニマムサイズで、受託手荷物は大きな窓?枠?からぽーんと手渡しされます。笑
そこで現地に滞在している中村ファミリーに出迎えてもらいます。
タンナ島では中村ご夫妻に大変お世話になりました。

到着後わかったことが2つ。
1つ目は、前日までの大雨でサーフポイントまでの道が通れないかもしれないとのこと。
2つ目は、最初の目的地であるヤスール火山までがもの凄い悪路だということ。
どちらにしてももう行くしかない私たち!

到着後は中村さんが用意して下さった2日分の食糧と日用品を4WDに詰め込み、
(私たちにとっては)未知なる場所を探してまずは世界的に有名なヤスール火山に向かいました。
ヤスール火山は活火山で、世界一近距離で噴火口を見られる場所として有名です。
それ故、別名「世界一危険な観光地」とも言われています。

ここに辿り着くまでに約4時間、上下左右に揺られ揺られ、ここは無重力空間かとつっこむくらいには車内で飛び跳ねました。笑
道のほとんどが舗装されておらず、雨のせいで道の半分以上がえぐられている箇所もありました。
ちなみに酔いとの戦いだったため悪路の写真はあまりありません。笑


ヤスール火山のふもとに到着したところ、「ドーンッ」と大きな音と揺れと共にすぐ頭の上の火口から石がぽーんっと飛び出してくる様子が見えました、、恐怖。


そして、やはり雨の影響で近くのポイントまでは行けないということでその日のサーフィンは断念し、その日の宿であるツリーハウスに向かいます。
ツリーハウスに宿泊というだけでも貴重な体験なのですが、その素晴らしさは夜になるとより分かりました。
なんと部屋からヤスール火山の様子を見ることができるのです。
遠くに赤々と燃える火山に、ジュラ紀を彷彿とさせました。


実際に噴火口間近で見る活火山は、怖かったです。
でもそれと同時に自然が生み出す美しさとはこういうことなのだとも感じました。
また蟻地獄のような噴火口付近に柵は無く、世界一危険な観光地と称される理由がわかりました。
噴火口を上から覗くと、赤いマグマが見え、ドーンという大きな音と地響きと共に大きな火山弾がぽんぽん投げ出されてきます。
バヌアツに来ることがなければあの風景を見ることはなかったと思うと、私が生きているのは地球規模で見るとほんの僅かな環境でありコミュニティであり、
その枠外のものやことを見ることをしないというのはなんて面白みのないことなのだろうとも思いました。
本当に、一生心に残る「赤」をこの目に焼き付けてきました。



ちなみに噴火口までの20分ほどの道も、雨の影響で土がえぐられていたせいで道無き道を進むこととなり、結果荷台に載せられた私たちは何度も滑落を覚悟しました。笑
でもその移動中に世界一周をする日本人女性や、私たちが最初にサーフィンしたパンゴビーチの近くで学校の先生をしているオーストラリア人のご夫婦など
沢山の素敵な出会いがあったので、あのスリリングな道中も悪くなかったなと今となれば思います。笑

「はじめて」ばかりのタンナ島火山編でした。
本当はこの分量でサーフィンのことも、学校訪問のこともまとめる予定だったのですが、
皆さんに伝えたい詳細情報が多すぎて、すみません分割させていただきます。
割愛ではありませんのでどうぞ次回以降の記事もお楽しみください。

それでは皆さん素敵な週末をお過ごしください。


minami.




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