2018年4月30日月曜日

Vanuatu滞在記 その一 入国前のバタバタ編

こんばんは。
バリから帰国して間もなく熱に苦しめられていた私ですが、遂に復活いたしました。
私が寝ている間に気付けばGWも3日目が過ぎてしまうところですか。ああ無情。

今日はずっと寝かせていたVanuatu滞在記を、そろそろお見せしていこうと思います。
既にインタースタイルコラムクリーネストラインでバヌアツについて書いていますが、
こちらではより細かにお話しさせていただこうと考えておりますのでお付き合いください。

まずはバヌアツに赴いた経緯と目的についてお話しします。

去年サーフィンスクールのためにご来店されたお客様が、実はバヌアツでボランティア活動をされており、そこでサーフィンする様子を見たというお話をしてくださりました。
恥ずかしながら、そのときはバヌアツの名前も場所も知らなくて、よくある南国をイメージしていました。
そのお客様のお話の中で、現地ではサーフボードが高価なため購入できず、木ぎれでサーフィンしている子どもも多く居るという内容がありました。
是非サーフィンを通して夢や希望を叶えてもらいたい。サーフィンの楽しさを知ってもらいたい。
そんな想いを持って、見ず知らずの国の、未来のサーファーのために今回阿南市サーフィン連盟が立ち上がり、私も参加させてもらうこととなりました。

今回の来訪目的は、サーフボード6本の贈呈、多量のサーフボードの需要を確かめる実態調査、そしてVSA(バヌアツサーフィン連盟)主催の大会への出場、この3点でした。

来訪に至るまでの間、徳島新聞さんが記事にしてくださったり、持参する中古ボードを検討したりと、気がつけばあっという間でした。


そして3月下旬、いよいよ一行バヌアツへ赴きます。
今回の経路は、日本ーシンガポールーブリスベンーバヌアツ。長い。
私も多く飛行機に乗りましたが、エクアドル、メキシコ並みに長かったです。


そして普通にいかないのが今回の旅。
なんとブリスベンで乗るはずだったバヌアツ(Port Vila)行きの飛行機がキャンセルと。


しかもその原因は、火山の噴火。流石83の島から成る火山大国です。
しかもしかも、いつ飛べるようになるか全く見通しの立っていないとの話。
全員顔を真っ青にして、ドナドナのように航空会社に用意されたバスに乗りホテルへ向かいました。
その日は仕方ないとブリスベン観光をして、楽しめたので良かったです。





次の日、早朝から空港で待機したもののその日もまさかの欠航アナウンス。
永遠に乗れる気がしなくなってきた...とショックな気分でブリスベン観光2日目か〜と腹を括りはじめたころ、
なんとAir Vanuatuが飛ぶと言うことで、航空会社に現地の空港開いてるやん、と抗議しに行くと、
「え、まじで、ちょっと待って。もしかしたらうちも飛ぶかも。」くらいのノリの回答が来て、
結果、予定にはなかった便が突如出没し、1日遅れでバヌアツに行けることになりました。




入国すらしていない段階でバタバタでしたが、入国後はそれに勝るハプニングも感動も沢山ありましたので、
また次回バヌアツ エファテ島編以降をお楽しみに☆

では皆さん長いゴールデンウィーク、良いものになさってください。


minami.


2018年4月21日土曜日

JPSA 第1戦 結果

おはようございます。
バリ・クラマスで開催されましたJPSA開幕戦ですが、今回は自分のライディングができず、
9位という結果でした。
バヌアツの大会で調子良く優勝できて、サーフィンもできていた分初戦で自分の思うような試合運びができなかったことは残念ですが、
今回色々と課題も明確になったので、次戦以降につなげたいと思います。

クラマスは相変わらず良い波で、心に残る旅となりました。

ご声援くださった皆様、ありがとうございました!

photo: Yasushi Murata


minami.

2018年4月16日月曜日

JPSA 第1戦

こんばんは。
今日バリの天気は晴天、波は充分すぎるくらいあります。
さて、今日からショートボードトライアルが始まり、明日からはいよいよ本戦開幕です。


私はR2のHeat2です。
良い波で自分のサーフィンができるよう、精一杯努めてきたいと思います!

ライブはこちらから。


ご声援のほど宜しくお願いします!


minami.

2018年4月10日火曜日

修士論文が一般公開されました!

おはようございます。
先月末に大学院を卒業した私ですが、その2日後には別の国に居ました。
その旅先はバヌアツ共和国。ブリスベンから約3時間で着く国です。
ご縁があって阿南市サーフィン連盟のプロジェクトとして、現地の大会への出場、現地視察も兼ねての遠征でした。
今回のプロジェクトでは、経済的、そして地理的にサーフボードの入手が極めて困難なバヌアツにサーフボードを贈り、東京2020やその未来にサーフィンで夢を掴んで欲しい、そんな想いが込められたサーフボード贈呈プロジェクトです。

バヌアツ。私たち「先進国」と呼ばれる場所に居する者たちに本当の豊かさとは何かを考えさせるその国は、ひたすら美しかった。


バヌアツ、プロジェクト、大会、学校訪問、離島、文化、、インプットが多すぎてアウトプットが全く追いついておりません。笑

バヌアツ滞在記は何章か分けて皆さんにレポートさせていただく予定ですので乞うご期待ください!


さて、本題に入ります。
タイトルにあります通り、修士論文が一般公開されましたので皆様にご案内させていただきます。


http://repo.lib.tokushima-u.ac.jp/ja/111288

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【学位論文題目】

サーフィンツーリズムを活かした地域活性化策の課題〜東洋町生見海岸の地域デザインを事例に〜

【URL】http://repo.lib.tokushima-u.ac.jp/ja/111288


【要旨】

1.   目的
 近年東洋町では少子高齢化、人口流出、後継者不足など地方中山間地域に共通した問題を抱えており、生見のサーファーのツアー行動特性の理解に基づいた地域振興方策の展開、移住サーファーと住民とのより良い関係構築に向けた具体的方策の検討が求められている。そこで本研究では、東洋町生見サーフィンビーチに訪れるサーファーを対象に、質問紙調査によりサーファーの消費行動および行動モデルの分析(研究1)と来訪頻度の向上、移住・定住の促進など地域活性化のデザインの在り方の提案(研究2)を目的とする。

2.   対象と方法
 201664日(土)〜5日(日)開催の「Billabong Surfing Games2016 AAAグレード東洋町西日本サーフィン選手権大会」に出場する選手、同伴者、観戦者、関係者151名及び2016918日(日)、2016108日(日)の生見サーフィンビーチ来場サーファー227名を対象に質問紙調査を実施した。質問紙調査の結果を踏まえ、「ビジター→リピーター→移住者」という変遷過程を確認するべく、201711月に移住者サーファーに対してインタビュー調査を行った。移住以前の生活やライフヒストリーをインタビューから明らかにし、リピーターから移住者への変遷要因と移住の課題を検討した。

3.   結果・考察
 研究1では居住地、来場目的及び来場頻度による回答者の特性を検討した。その結果、居住地とアクセスに対する評価との関係は認められたが、来場目的及び頻度頻度と評価との関係は認められなかった。
 来場頻度に伴う評価の変化の特徴としては、大会時では波品質、景観、宿泊施設、食事飲食店、土産の評価が上がり、アクセスに対する評価が好転していた。また普通休日時では宿泊施設、食事飲食店の評価が上がっていたことから、波品質や景観など生見特有の資源に対して高く評価しており、評価の低いアクセスや周辺施設などハード面に対する負担感を緩和していると同時に生見滞在における周辺環境の整備がリピーターを増加させるための課題であると推察された。また移住への関心は大会時、休日時ともにビジターよりもリピーターの方が関心が高い傾向があることが示されたことから、ビジター、リピーター、移住者と移行する可能性が示唆された。
 研究2ではサーファーの移住では、移住前までは非日常的な経験かつ特別であったサーフィンに対する価値が変化すると考えられた。またサーファーとの経験が、サーフィンと地域との関係性に影響を与えている傾向があり、安定した生活ができる見通しの有無が移住実行の決定に影響を与えていることが明らかとなった。

4.        結論
 生見サーフィンビーチに訪れるサーファーの基本属性や評価と居住地、来場頻度との関連を検討することにより交流人口増加に向けて生見滞在における周辺環境の整備がリピーターを増加させるための課題であることが明らかになった。そしてリピーターから移住者に変遷する過程で具体的な移住後の想定イメージを移住検討者に提案することが重要であることが示唆された。

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生見サーフィンビーチを主な対象地とする本研究では大会と休日に訪れるサーファー、移住者サーファーに対して調査をし、基本属性や生見滞在に対する評価、移住に向けた課題を明らかにしました。

サーフィンを用いた地域活性化に向けた調査の結果と移住に向けた提言、課題が内容となっています。

サーフィンによる地域活性化を多地域で現実化させることは、今後サーフィンを正しく普及させる道に必ず付随するものだと思います。

今後サーフィンに関する研究活動が様々な場面でなされること、サーフィン学を深めること、教育的活動の中にもサーフィンがより良くなるチャンスと希望があることを私は研究活動を通して実感しました。

今後この論文を通して各地域においてサーフィンで町を元気にできる可能性を知っていただくこと、

そして地域活性化におけるサーフィンの可能性を広める媒体となることを心より願っています。

またこの先サーフィンを学問として研究としてより深めたいと思う学生が一人でも多く出てくること、

そして前途有望な彼らの研究をより良くするためにこの論文の一部だけでも参考にしてもらえることがあったなら、それほど幸福なことはありません。
未来への期待、それが今回論文を一般公開した大きな所以です。
足りないところも多い研究ではありますが、数字は事実です。
それらを今後のサーフィン発展のために誰か未来に目を向け進む人の参考になればと思い、今回公開手続きをしました。

全ての研究において過去の研究は新たな発見や定義の血となり肉となります。

そうやって人間は成功と失敗を現在進行形で繰り返しながら一進一退しながら道を拓いてきたとすると、サーフィン業界における新たな領域としてアカデミックな視点が必要とされてもいいのではないかなと私は思います。
それがどんなにニッチなものだとしても、私はそのような知的好奇心が大きな一歩への原動力になるような気がしています。

この研究を終えて改めて思うことは、知的好奇心は人生のスパイスだということ。

知らないことを知る面白さを教えてくれた先生方と自身の学生時代に感謝です。

この論文が多くの人に届き、議論を生み、そしてサーフィンの未来を信じ考える次世代のサーフィン研究が生まれていきますように。


ではJPSA第1戦のために今からバリへ行ってきます!!



minami.







2018年3月24日土曜日

【ご報告】徳島大学大学院総合科学教育部地域科学専攻修士課程を修了しました

こんばんは。
今日は春の日和で心地良い1日でしたね。
同じような春の陽気に包まれた昨日3月23日、徳島大学大学院総合科学教育部地域科学専攻の博士前期課程を修了し、修士の学位を取得しましたことをここにご報告させていただきます。


また身に余る名誉ですが、この度「渭水会会長賞」、「優秀学生賞」をいただきました。


自分なりにサーフィンと研究の両立をこの学生生活における目標として駆け抜けてきたこともあり、この様な最高な形で評価していただいたことを本当に幸せに思います。

また修士論文「サーフィンツーリズムを活かした地域活性化策の課題 〜東洋町生見海岸の地域デザインを事例に〜」は今後一般公開される予定ですので、また改めてご案内させていただきます。

振り返れば6年前。
徳島大学総合科学部に入学し、英語教育をはじめとする様々な学問に触れる機会を沢山得てきました。
在校生に見間違われて新歓のビラを1枚も配られなかった入学直後、派手な茶髪にびびられたのも今では良い思い出です。笑
2年次には有志とと共に「徳島大学サーフィンクラブ」を立ち上げ、3年次には大学公認の「徳島大学サーフィン部」として、本当に素晴らしい部員の皆さんと海でも学校でも素敵な時間を過ごしました。


後輩たちが追いコンを開催してくれて、顧問の佐原先生デザインの記念品までいただいて。
あなたたちは私の誇りです。


自分が個人スポーツとして競技としてやってきたサーフィンを通して人の繋がりを実感し仲間ができたことは、私にとって新たなサーフィンの可能性を知る契機となりました。
4年次の教育実習では先生と呼ばれる立場を経験し、教育現場や現状について身をもって学ぶことができ、そして成長することができたと感じています。
またTEDxTokushimaUにもスピーカーとして登壇させていただく機会もいただき、本当に有意義な時間を過ごしてきました。

そして大学院に進学し、この日を迎えました。
大学院では「サーフィンを用いた地域活性化を研究したい!」という想いだけを持ってスポーツ社会学研究室の門を叩いた私ですが、
それまでは英語教育の分野が専門であったためスポーツに関する知識については実経験を除いてはほぼ皆無でした。
そんな私をあたたかく根気強くご指導くださった佐藤先生には本当に感謝しています。
試合を含め課外活動にもご理解を示してくださり、私がプロ活動と研究を両立できる環境を作ってくださりました。
ご迷惑をおかけすることも多々ありましたが、先生、そしてゼミの先輩後輩と一緒に研究活動をはじめ大学院生活を過ごすことができ本当に幸せでした。


6年間を通してプロ活動と学校生活を両立していたため授業を欠席しなければならない日もありました。
両立が実現可能であったのは、徳島大学の理解ある先生方のおかげでした。
先生方のご理解とご支援があって今の私が居ると断言できます。

私がこの6年間を通して学んだことは本当に沢山あります。
専門知識は勿論ですが、先生方、友人、先輩後輩をはじめとする人との繋がり、絆を構築できたことは私の人生において最高の財産になりました。
こんなにも穏やかで幸せな気持ちで学生生活を終えられる私は、本当に幸せ者です。
お世話になった皆々様、本当にありがとうございました。
引き続きこれからも末永く宜しくお願いします。

そして最後に、予定より長くなってしまった学生としての私を側で支えて応援してくれた両親にはこれからゆっくり恩返ししていきたいと思います。
私の想いを最優先してくれて、最高の環境で学生としてツアーに参戦し、研究活動ができたのは、理解ある両親の支援があったからです。
学び成長できる機会を本当にありがとうございました。

さてこれからは社会人として、サーフィン普及活動、教育活動に努めたいと考えています。
そしてプロサーファーとしても常に努力していきたいと思います。
加えて個人事業の展開などチャレンジしていきたいことは沢山あるので、また今後の活動に関しても応援していただければ嬉しいです。

大袈裟ではありますが、私がこんなにも有意義な人生を送ることができているのはサーフィンと出会えたから。
だからこれからの長い人生、サーフィンに恩返ししていくというテーマは変わらずに、武知実波らしく、私にしか進めない道を一歩ずつ確実に歩んでいきます。

修了に至るまで多大なるご支援を本当にありがとうございました。
どうぞ今後ともあたたかいご声援をいただければ幸いです。
ありがとうございました。


minami.

2018年3月17日土曜日

インタースタイルコラム 『第2回 教育とサーフィン』

おはようございます。
夏を感じる陽気に安心したら雨が降って寒くなり、まだ少し油断できない気候ですね。
さて今日は現在寄稿させていただいているインタースタイルコラムにて『第2回 教育とサーフィン』が公開されています。
以下のリンクからご確認ください。
https://www.interstyle.jp/news/column_detail.php?id=89

今回は自身が学んで来たこと、教育現場から学んだことなど、学生の立場でアウトプットするような内容です。
是非読者の皆さまにとってもサーフィンが持つ可能性のひとつとして、教育への有効的な導入について考える機会となれば幸いです。

では皆さま素敵な週末を。


minami.

2018年3月11日日曜日

【レポート】Blue the Kaiyo fes.2018

こんばんは。
今日は3.11。東日本大震災からもう7年が経つそうです。
高校生のときにテレビ越しに見た津波の映像が今でも忘れられません。
普段から自然に対する畏怖の念はありましたが、あのときほどそれが想像を絶するものであると実感した日はありません。
自然災害を食い止めることは難しいとは思いますが、あの日の経験を決して今後無駄にしないように、南海トラフ地震を今後経験するであろう私たちは肝に銘じておかないといけないと今改めて思います。

さて今日は昨日海陽町にて開催されたBlue the Kaiyo fes.2018の様子を記録したいと思います。
前日の春一番のような大荒れとは打って変わって晴天であった昨日。
まぜのおかにて初めての実施となるBlue the Kaiyo fes.2018が開催されました。
このイベントは地元住民の方々とサーファーとの交流の場となることが目的であり、サーフィンを用いた地域活性化を見据えた画期的なイベントでした。

その内のひとつの催しであった「サーフタウンサミット」にパネリストとして登壇させていただきました。



開催地である徳島県海陽町、生見サーフィンビーチを擁する高知県東洋町の代表者に加え、サーフィンを用いた地域活性化実施の先進地域である千葉県一宮町、宮崎県日向市の行政関係者の方々、議員の方がはるばる徳島までお越しくださり、
各地のサーフィンを地域活性に向けた取り組みや経済効果について意見交換をする貴重な場となりました。
一宮町も日向市もサーフィンに対して理解があることはもちろんですが、私は地のサーファーの皆さんが各地の行政の方々と連携して「サーフィンで盛り上げていこう!」とひとつの方向を向いていることにヒントを見出した気がします。

また私は今回徳島大学サーフィン部の代表として参加させていただいたのですが、やはり私たち若い世代から変えていく意識を持っていくことが求められていること、
そしてサーフィンがオリンピック後にも引き続いてスポーツとして認められていくためには、制度の整備、すなわち国体競技への昇華が不可欠であるとお話しさせていただきました。
サーフィンを用いた活性化を達成するため、私たちができることは多いとその可能性を感じられる非常に有意義な時間となりました。

またその他にもパタゴニア制作映画『FISHPEOPLE』の上映会、やさか連の阿波踊り、音楽ライブなど、本当に盛り沢山で、
また各地からサーファーをはじめ、地元の方も参加してくださり、大変有意義な場になったと思います。
(パタゴニアサーフ大阪の皆さんも参加してくださりました!)



今後もこういったサーフタウンサミットを徳島はもちろん各地で開催していき、サーフィンが地域に与えることのできる正の影響を発信していけたら素敵だなと思います。
海の脅威も美しさも知っている私たちだからこそできることがあると信じて、また今日を境に自然に対して、身の回りに対して思いを馳せていきたいと思います。


minami.